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  • 万童 林

2023.1.7 ワイン産地のABCセミナー テーマ 『フランス 南西地方』


Bergerac Blanc / Chateau Des Eyssards

ベルジュラック ブラン 2021 シャトー・デ・ゼサール 白


フランスワインの産地区分では、 「南西地方」 とされる ベルジュラック地区 ですが、位置としては ボルドーに隣接、 サンテミリオンやポムロルといった屈指の銘醸地が、ドルドーニュ河を下ればすぐそこの場所にあります。


使用されるブドウ品種やワインのタイプもボルドーとよく似ていますが、何しろこれだけ近ければ無理もありません。


高名なボルドーの影に隠れてしまうイメージが強いのですが、ワイン造りの歴史はボルドーよりも古く、歴代の王室にも愛されるワインを生産してきた、 高いポテンシャルを秘めた産地 なのです。


このベルジュラックよりご紹介するのは、自然派生産者の シャトー・デ・ゼサール。

化学肥料を一切使わず、畑の土にできる限り手をかけ、後は自然の力に委ねるブドウの栽培にこだわっています。


そのワインは非常にコストパフォーマンスが高く、 同価格帯で比べたらボルドーを脅かすほどの実力 であり、デカンタ誌による南西地方の特集記事「フロンティア・スピリット」では、写真入りで掲載される待遇を受けました。


オーナーのパスカル・キュイセさんは元料理人であり、良い材料と個性が肝心なのはワイン造りでも変わらず、どこのワインでもない 自分だけのオリジナルワイン を意識しています。


今回シャトー・デ・ゼサールは、 AOCベルジュラックの辛口白ワイン、 ソーヴィニヨン・ブランを主体にセミヨンのブレンドで、傾向も使用品種もまさに ボルドーの白ワインとそっくり。


熟したリンゴやバナナのようにフレッシュで果実味にあふれ、酸味は穏やかで凝縮度の高い目の詰まった味わい、ほのかな苦味が全体に締りを与えてくれます。


程良いボディと丸みがあって飲み応えも感じられ、 2013年ヴィンテージではパリ農作物コンクールで金賞を獲得した逸品です。


「この地域でこんなにコスパの高いワインを造っているのだから、自分はワイン造りで絶対に金持ちになれない」 とパスカルさんは語りますが、そのセリフは自らの造るワインに大きな自信を持っている証拠。


ベルジュラックを地区はじめ南西地方ではシャトー・デ・ゼサールのように、洗練されたワインを造る生産者が増加しており、もはや「影が薄い」なんて言えない、 目の離せない産地 へと進化を続けています。


パリ農産物コンクール金賞受賞!

100%オーガニックの自然派ワイン


このワインについて

真夜中に機械で収穫を行ないます。24〜48時間スキンコンタクトを行ない、15度の低温で圧搾します。この果汁を醗酵させずに3週間保存しておきます。そして、フルーティさを引き出します。酵母は25年間同じものを使っています。最低18度で約6週間醗酵させます。大事なのは果実の温度を保つことです。ステンレスタンクで澱と攪拌しながら3ヶ月熟成します。


やや薄い黄色、フルーティで熟した洋ナシや白桃のようなはっきりとした甘い香りと、余韻にはローズマリーのようなハーブの香りもあります。熟したリンゴやバナナのようにフレッシュで果実味にあふれ、酸味は穏やかで凝縮度の高い目の詰まった味わいです。ほのかな苦味が全体に締りを与えてくれます。しかも程良いボディとまるみがあるので、飲み応えも感じられます。


生産者について

会う度に、数々の名言を生むパスカル。ワイン造りについても、多くを語ってくれます。 『キーワードは、「オープンマインド」。偏見を持たずに、世界の素晴らしいワインに触れることが出来た。また、革新的なワイン造り(スキンコンタクト、夜間の収穫)を始められた。「自由であること」。ビオディナミ、オーガニック、様々な農法がある。どれも否定しないが、ひとつだけで完璧なものはない。葡萄、品質に良いと思えば取り入れる。「コストパフォーマンス」。人々は昔より世界中のワインを知っている。ラベルやブランドでワインを買う人は減っている。


個人的にも様々なワインを買い、消費者の目線になって考えている。ワインの値段は、多くの人が買えるものでなくてはいけない。』(2013年来日)。


『私は、ワイン造りは90%が自然の力によるものだと信じている。そして残りの10%は理解できない未知の部分を持つ。私にはその10%の未知の世界が面白くてしかたがない。私のワインはどこのコピーでもない、私のワインなのである。それはまるで料理つくりと同じである(彼は元料理人)。よい材料が肝心で、さらに個々の料理人の味わいが出る。』(2006年春)。



Bergerac Blanc / Chateau Des Eyssards

ベルジュラック ブラン 2021 シャトー・デ・ゼサール 白


ワイン種別  白ワイン

ぶどう品種  ソーヴィニヨン・ブラン / セミヨン

生産者    シャトー・デ・ゼサール

産地     南西地方 / ベルジュラック

原産地呼称  AOCベルジュラック




Tarani marbec

タラニ マルベック 2020 赤 


ワイン種別  赤ワイン

ぶどう品種  マルベック

生産者    タラニ

産地     南西地方

原産地呼称  IGPコンテ・トロサン




ハリウッドスター御用達「Ch.モンテュス」と同ブレンドのエントリーワイン登場!


このワインについて

しっかりしたストラクチャー、豊かで滑らかなタンニンを美しい酸がバランスよく纏め上げています。 樽熟成に由来するトースティーなニュアンスとドライな後味が印象的なワインです。


タナ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%使用のフルボディワイン。 飲み頃温度は16度前後。ローストビーフ、地鶏の焼き鳥、北京ダック、ポークソテーなどの料理に合います。


生産者について

「伝統品種タナを復興させた南西フランス最高の生産者」

アラン・ブリュモンは知名度の高いボルドーの影に隠れ、その真価が正当に評価されていなかった南西地方の銘醸地、マディランとガスコーニュをブランドとして確立した生産者です。フォアグラやキャビアなどの高級食材の産地でもあるこの地を、ワインも含めて世界一のガストロノミーの産地として認知されるよう努め、そして、この地方最高の生産者と謳われるようになってからも、アラン・ブリュモンはこの地にさらなる可能性を追い求め走り続けています。


<ブリュモン・スタイルの始まり>

1980年、このテロワールからグラン・ヴァンが生まれると直感したアランはシャトー・モンテュスと20haの畑を購入。これは彼の人生の大きな賭けでした。彼にとっては素晴らしい財宝のような土地でも、大きな平たい丸い石に覆われたこの地を誰もポテンシャルがあると思っていなかったのです。数年かけ、様々なぶどう品種を各テロワールに植えて、全くの独学で試行錯誤を繰り返す中、この地こそが最高品質のワインを生み出すテロワールに違いないという直感は、いつしか確信へと変わり ました。アラン・ブリュモンは1985年に、かつて誰も行わなかった、タナ80%、カベルネ・ソーヴィニョン20%というアッサンブラージュのシャトー・モンテュスを発売して大きな注目を集めてからも、テロワールを反映したグラン・ヴァンのリリースを重ね、フランスの著名なワイン評論家、ミッシェル・ベタンヌに「他のアイコンと呼ばれた人々が300年かけて築いた実績を、彼はわずか30年で成し遂げてみせた」と言わせるまでの生産者となったのです。


<最高のテロワール>

ピレネー山脈に並行するように20㎞にわたって連なる10ほどのテロワール。ガレ、メニール状の巨石、小石が混じる赤粘土質に灰色粘土質、白粘土質、そして砂利質……狭い範囲にこれだけ多彩なテロワールが混在するマディランのような土地は非常に珍しく、フランスでも他に類を見ません。これらのテロワールは、世界的なワイン銘醸地に非常に近い特徴を備えており、アラン・ブリュモンではテロワールの個性をそれぞれ発揮させるようなワインを造っています。


<ブリュモン・メソッド>

常に常識の逆を突く、アラン・ブリュモン。他の生産者は斜面を避けて真南にぶどうを植えているのに対し、アラン・ブリュモンでは異なる気象特性を生かすため東西南北の四方を向いた、急斜面で栽培したり、この地方では伝統的にひと枝につき2つの房を残すところ、アラン・ブリュモンは1つにしたり、独自の理論でぶどう栽培をしています。また、畑の周りの生態系を守るというのも特徴のひとつです。むやみに開墾することなく、動物・植物・ぶどうの株の根元に生える下草や苔などを 自然のままに残すことで、土壌の下では微生物の活動が盛んになり、ぶどうの樹に養分を送りこむことができるため、ぶどうの品質向上につながるのです。さらに、アラン・ブリュモンにとって、所有する90のテロワールを見て回り、現場のスタッフに話を聞くのが欠かせない日課となっています。より品質の高いぶどうを得るために、日々テロワールの様子を肌で感じ、そ こで呼吸をし、自然の声を聴いているスタッフたちを通して、大地を分析、理解し、この理論を確立させています。


<国際的評価>

アラン・ブリュモン氏がフランスワイン界に与えた影響は大きく、1991年にゴー・ミヨ誌で80年代を代表するワインメーカーに選出され、1997年にはナポレオン1世により制定されたフランス最高勲章「レジョン・ドヌール」を受勲しています。また、アラン・ブリュモンの評価はフランス国内にとどまらず、世界の有名雑誌にて賞賛されており、シャトー・ブースカッセはワイン・エンスージアスト誌2016年のセラーセレクションTOP100の9位に選出されています。最も消費者の手に届く価格でありながら、ボルドーの有名シャトーを抑えて、「長期熟成に適したワイン」に選ばれたことはアラン・ブリュモンにとって、何よりの誇りです。「南西地方のペトリュス」「テロワールの天才」などと喩えられるようになった今も、「私の務めはテロワールに自ら語らせること。新たな味わいを創りだすのに必要な素材は、全てこの地に揃っているのだから。私はただテロワールの個性を引き出し、全体の調和を図っているに過ぎない。」と、テロワールを反映したワイン造りにこだわり、その高いポテンシャルを、世界に発信し続けています。


Cotes de Gascogne Tannat Cabernet Sauvignon / Domaine Alain Brumont

ガスコーニュ タナ/カベルネ 2020 ドメーヌ・アラン・ブリュモン 赤


ワイン種別  赤ワイン  

ぶどう品種  タナ / カベルネ・ソーヴィニヨン

生産者    アラン・ブリュモン

産地     南西地方

原産地呼称  IGPコート・ド・ガスコーニュ




Cahors / Clos Siguier

カオール 2018 クロ・シギエー 赤 

ワイン種別  赤ワイン

ぶどう品種  マルベック / タナ

生産者    クロ・シギエー

産地     南西地方 / カオール

原産地呼称  AOCカオール


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