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2023 11月開催 産地のABCセミナー  テーマ『イタリア ピエモンテ州』



ワイナリーの歴史は、20世紀初頭に初代のジェピンが現在の畑の一部を畑を購入したところから始まります。その後、2代目のステファニーノにより現在のワイナリーの基礎が確立されました。現オーナーのアレッサンドロは、トリノ大学で醸造学を学んだ後、フランスやアメリカにて見聞を広め、2007年に実家に戻り父親とともに栽培、醸造を行うようになります。2009年に経営を引継ぎ、自身が主導でワイナリーの改修を行い、より細やかな温度管理や熟成が出来るよう設備を導入、更に醸造工程も変更するなど更なる品質向上に努めております。


所有する畑は標高200 - 400mに位置し、アルネイスが栽培される畑は砂質と石灰質が入り混じった土壌となっております。栽培では除草剤や害虫の駆除剤などは一切使用せず環境に配慮した自然なワイン造りを心掛け、醸造面ではまた、ブリッコ・デル・ククやバローロのネグレッティなどピエモンテを中心に多くの顧客を持つルカ・カラメリーノ氏をエノロゴに採用し各区画の特徴を正しく理解し、ロエロのテロワールを尊重する姿勢やそれぞれの区画に適したアプローチがニーノ・コスタの品質の高さに繋がっております。




ロエロ・アルネイス・セミナリ


ROERO ARNEIS "SEMINARI" 2021


価格 ¥3,300 (希望小売価格)

生産者名:NINO COSTA (ニーノ・コスタ)

原産地呼称:D.O.C.G. ROERO ARNEIS

品種:アルネイス100%

醸造:ステンレスタンクにて発酵、同容器内シュール・リーにて3か月熟成。

標高:200-300m 南東~南西向きの斜面

土壌:砂質の混じった石灰岩土壌


2021ヴィンテージ評価

ガンベロ・ロッソ…2ビッキエーリ(お買い得マーク付き)


過去評価

ガンベロ・ロッソ…2ビッキエーリ(お買い得マーク付き)(2020) 2ビッキエーリ(2019)

ジェームス・サックリング…89点(2017)


ペールイエローの外観。白い果実やフレッシュハーブの香り。バランスの良い酸と塩味も感じられ、サラサラとしたミネラルと共にフレッシュな味わいが広がります。




サッシ・サン・クリストフォーロは1997年にネイヴェで創立した生産者です。醸造家のダヴィデ・カルニエルはシャトー・グリュオ・ラ・ローズやガヤなどの名門ワイナリーで15年間ワイン造りを経験してきた人物で、ピエモンテの複数のワイナリーで醸造コンサルタントも行っております。畑は、ワイナリー名にもなっているネイヴェの「サン・クリストフォーロ」とトレイゾの南端「メルッツァーノ」にそれぞれ1.5haずつ所有。サン・クリストフォーロの畑は弊社取扱のソッティマーノも所有するクリュ、クッラとの境界あたりに位置し、標高300~320m、南西―西向きの斜面です。南向きで日当たりの良いバザリンと比べ、エレガントな味わいになるといいます。メルッツァーノの畑は標高が高く、アロマティックな葡萄が生み出されます。栽培家でもあるダヴィデの手により、認証はないながらもビオロジックと同等の栽培を行い、また醸造に関してもアロマを最大限抽出するためマセラシオン期間を通常よりも長く取るなど日々の畑のケアから醸造まで全てダヴィデ自身の手により細やかな仕事を行ない、各ワイン2000本程度と生産量は非常に少ないながらも高品質なワインを生み出します。




ランゲ・ネッビオーロ


LANGHE NEBBIOLO 2021


価格 ¥4,960(希望小売価格)

生産者名:SASSI SAN CRISTOFORO (サッシ・サン・クリストフォーロ)

原産地呼称:D.O.C. LANGHE NEBBIOLO

品種:ネッビオーロ100% 「サン・クリストフォーロ」「メルッツァーノ」より収穫。

醸造:ステンレスタンク発酵、旧バリックにて6ヶ月熟成。


生産本数:1,500本


参考評価

ガンベロ・ロッソ…2ビッキエーリ(2016、2019)

ヴェロネッリ…2つ星 88点(2016)


紫がかったルビーの外観。ブラックベリーなどの黒色果実にシナモンやバラ、スミレなどの複雑な香り。しっかりとしたタンニンが感じられ、濃厚な果実味とともに綺麗なミネラルがバランスを整えます。余韻は長く、キャラメルのような優しい甘みを感じられます。




ピエモンテのセッラルンガ・ダルバにカンティーナと畑を所有し、1956年に現オーナーであるルチアーノ・ピラ氏の義父が創立したワイナリーです。合計8haの畑を所有し、そこでネッビオーロ、ドルチェット、バルベラを栽培しております。発酵には代々受け継がれてきたセメント・タンクを使い、熟成前には必ず6ヶ月間タンクで休ませてから大樽にて熟成を行います。その為、他の生産者よりもリリース時期が半年遅くなってしまいコンクールやガイド誌へのサンプル提出が難しく、あまりメディアへの露出は多くありません。そんな評価誌のポイントよりも古くからの伝統と味を頑なに守り続ける事のほうが大事だというのがルチアーノ・ピラ氏の考えです。しかしその品質の高さはヴェロネッリ誌のテイスター“ダニエル・トマセス”は見逃しませんでした。ダニエル・トマセスはピエモンテに訪れた際に必ずスキアヴェンツァに立ち寄ります。そして2006年度版のヴェロネッリ誌に初掲載。バローロ・リゼルヴァが初登場で、なんと97/100点を獲得! 更に年間のBest20に値するIlSole(イル・ソーレ)を獲得! 一気に世間の注目を浴びるバローロ生産者となりました。また以前からアラン・デュカスにもその品質を認められておりグループ・アラン・デュカスのソムリエの最高責任者ジェラール・マルジオンが、毎年部下を引き連れフランスから、わざわざ足を運んで買い付けに来るほどです。


栽培特記事項

スキアヴェンツアでは、化学肥料は一切使わず、現在は近所の畜産農家より購入した堆肥を使用しております。また、農薬には硫黄や銅など、自然由来の物を使用しております。


スキアヴェンツァが造るバローロの特徴

野生酵母のみを使いアルコール発酵を行います。発酵はコンクリートタンクを使い行います。発酵温度がゆっくりと上昇する為、滑らかな果実味が得られるとの事です。そしてスキアヴェンッツァを象徴する昔ながらの大樽にて熟成を行います。日に幾度も発酵温度などをチェックし、細かく書き綴られています。また、伝統的なワイン造りを信条とし、濾過は一切行いません。SO2の使用も必要最小限とし、発酵前、瓶詰め時の2回のみ、規制値(100-150mg/l)の半分以下、40mg/l程度に留めております。


セッラルンガ・ダルバの特徴

南北に山脈が連なり「長い山脈」(Serra=山脈lunga=長い)という意味のセッラルンガ。土壌は白っぽくローミーで、石灰質を含むアルカリ性泥灰土壌にセッラルンガ渓谷特有の鉄分を多く含むミネラルが特徴的なストラクチャーのあるバローロを生み出します。


スキアヴェンツァが所有するクリュ

セッラルンガ・ダルバのスキアヴェンツァが所有する畑のあるクリュは、北からチェレッタ、プラポ、ブローリオと並びます。スキアヴェンツァがチェレッタに所有する畑は、広いエリアの中でも斜面上部、標高390mの丘(Bricco)の部分に位置します。2009年の法改正でチェレッタとブリッコ・チェレッタはひとまとめになってしまいましたが、ルチアーノ・ピラいわく、他のチェレッタとは全く違う土壌とのこと。この位置に畑を所有するのはスキアヴェンツァとエリオ・アルターレのみ。標高が一番高い分、昼夜の寒暖差が大きく、セッラルンガ・ダルバらしい力強さと共に、綺麗な酸も感じられます。プラポーの畑は鉄分を多く含みストラクチャーのしっかりとしたバローロが生み出されます。熟成を重ねれば重ねる程、タールのニュアンスが出てきます。ブローリオは小丘の上にあり日照量が多い分、温かみがあり香りにミネラル感がよく感じられるワインが出来ます。このクリュから生み出されるバローロにはフィネスが感じられます。


2014年版ガイド掲載文抜粋

ガンベロ・ロッソ

セッラルンガの程よく苦味の混じったバローロをイメージすると、まずスキアヴェンツァの名前が思い浮かぶ。プラポ、チェレッタ、ブローリオ、ペルノは素晴らしいクリュで、長く大樽で熟成させ各クリュの特徴を表現します。ルチアーノ・ピラはとても親切な人で、本物のピエモンテ料理やワインが好きな方はスキアヴェンツァのトラットリアに行くべきです。セッラルンガ2009はクラシックで飲みやすい。



スローワイン

現在スキアヴェンツァはクラシックで伝統的なバローロを造る代表的なワイナリーとなり、コストパフォーマンスが高く、自分のレストランで作られている料理とよく合います。セッラルンガの南東に畑を持ち、石灰粘土質の土壌で日照量が豊富。バローロ・セッラルンガはストラクチャーが力強く、クリュ・バローロに負けていない。


エスプレッソ1つ星

有名になってもおかしくないのに意外と知られていないスキアヴェンツァは1956年に創立され、現在は醸造責任者のルチアーノ・ピラが運営しています。たった8haの自社畑ですが、素晴らしいクリュを持っています。全てのバローロは伝統的な造りになっていて、奥深いワインが出来上がる。年々レベルが上がっています。


ビベンダ(旧ドゥエミラヴィーニ)

セッラルンガ・ダルバに行くと、良い事が2つあります。1つはスキアヴェンツァの美味しいトラットリアで食事すること。そしてもう一つが情熱的な生産者と触れ合うことです。ルチアーノ・ピラはこのワイナリーを一生懸命運営し、クラシックなタイプのバローロを作ります。全てのバローロはコストパフォーマンスが非常に高い。




DOLCETTO D'ALBA 2021


価格 ¥2,700 (希望小売価格)

生産者名:SCHIAVENZA(スキアヴェンツァ)

原産地呼称:D.O.C. DOLCETTO D'ALBA

品種:ドルチェット100%

収穫地:セッラルンガ・ダルバの様々な畑

標高:300-400m

畑の向き:南東

土壌:粘土石灰質土壌

発酵:10~12日間、25~30℃の温度管理を行ないながらコンクリートタンクにてアルコール発酵。

熟成:ステンレスタンクにて6~8ヶ月熟成。


2021ヴィンテージ評価

ガンベロ・ロッソ2023…1ビッキエーレ


参考評価:

ヴェロネッリ…3つ星90点(2011) 2つ星89点(2013)


濃いルビー。完熟したブラックベリーやプラムなどの黒色果実の深い香り。タンニンは力強いながらも柔らかく、スキアヴェンツァらしい綺麗なミネラルや酸も感じられます。



BAROLO DEL COMUNE DI SERRALUNGA D'ALBA 2019


価格 ¥7,200 (希望小売価格)

生産者:SCHIAVENZA (スキアヴェンツァ)

原産地呼称:D.O.C.G. BAROLO

品種:ネッビオーロ100%

収穫地:セッラルンガ・ダルバ村 メリアーメ、チェラーティ

醸造:15~20日間27~30℃の温度管理を行いながらコンクリートタンクにてアルコール発酵。20~40hlのスラヴォニアンオーク樽にて18~30ヶ月間熟成後、瓶熟6ヶ月。


参考評価

ガンベロ・ロッソ…赤2ビッキエーリ(2017) 2ビッキエーリ(2013,2014,2018)

ワイン・アドヴォケイト…92点(2017,2018)

ヴェロネッリ…3つ星 93点(2007) 3つ星 92点(2013) 3つ星 91点(2014)

ビベンダ…4グラッポリ(2013)

ワイン・スペクテイター…95点(2008) 94点(2007) 93点(2010,2013) 92点(2014)

ワイン・エンスージアスト…92点(2013)

ジェームズ・サックリング…91点(2018)

ヴィノス…90点(2018)


ミネラルが良く感じられストラクチャーのしっかりとした大樽熟成らしい古典的なスタイルのバローロです。非常に綺麗に酸がまとまっております。

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